医療脱毛で機械選びが重要な理由とは? 比較表で脱毛機器の違いをチェック- 医療脱毛ならカノアクリニック
医療脱毛を検討する際は、どのような機械を使っているかを知るとクリニックを選びやすくなります。医療脱毛の機械には大きく分けて3種類があり、さらに照射方法にも違いがあります。それぞれさまざまな機種が存在しているため、特徴をつかんで選べば理想の脱毛を実現しやすいでしょう。
この記事では医療脱毛の機械について、それぞれの違いや、具体的な機種ごとの違いなどを紹介します。今回は17種類の機械について表形式で比較していくので、自分自身に最適な脱毛クリニック選びの参考にしてください。
目次
- 医療脱毛の機械の違い【レーザーの種類】
- アレキサンドライトレーザー
- ダイオードレーザー
- YAGレーザー(ヤグレーザー)
- 医療脱毛の機械の違い【照射方法】
- 熱破壊式
- 蓄熱式
- 医療脱毛で使われている機械【比較表】
- まとめ
医療脱毛の機械の違い【レーザーの種類】
医療脱毛の機械で現在主流なのは、以下の3種類です。
・アレキサンドライトレーザー
・ダイオードレーザー
・YAGレーザー(ヤグレーザー)
それぞれの特徴について解説します。
アレキサンドライトレーザー
アレキサンドライトレーザーは、波長が755nmと短いタイプのレーザーです。
特徴としては、メラニン色素に対する働きかけが強いことが挙げられます。アレキサンドライトレーザーのレーザーは、黒い色にだけ反応して影響を与えることができるため、毛母細胞に効果的に働きかけて脱毛効果を引き出せるのがメリットです。
黒い色に反応するため、日本人に多いタイプの繊細で色の薄い肌でも、十分な脱毛効果を期待できるでしょう。肌が白く毛の色との差が大きいケースでの脱毛、毛が太く目立つ部位での脱毛で大きな効果を発揮します。
一方日焼け肌など、肌の色が濃く毛の色との差が少ないケースや、反対に毛の色が薄かったり毛が細かったりして肌の色と似ているケースでは、アレキサンドライトレーザーは向いていません。
ダイオードレーザー
ダイオードレーザーは、波長がやや短いタイプのレーザー脱毛器です。波長の長さは800〜940nmと、前出したアレキサンドライトレーザーよりも長く、次に紹介するYAGレーザーに比べれば短い、いわば中間的な存在です。
レーザーが届く範囲はやや浅いため、個人差はありますが、痛みが比較的少なく済みます。またレーザーを低出力で何度も連続して放出する、蓄熱式といわれる方式の機械が多いことも、痛みが少ない要因です。
この性質によって、ダイオードレーザーでは幅広い体質や毛質の方の脱毛が可能となっています。うぶ毛のような細かい毛や、軽度の日焼け肌など肌の色素がやや濃い方の脱毛にも効果的です。さらには痛みが比較的少ないため、VIO脱毛にも適しています。
ただし腕や足などの目立つ黒い毛に対しては、アレキサンドライトレーザーの方が高い脱毛効率を発揮する傾向にあります。
YAGレーザー(ヤグレーザー)
YAGレーザーは波長が最も長いタイプのレーザーで、波長の長さは1064nmです。
レーザーの波長が長いと、肌の深いところまで脱毛効果が届きます。その分、深いところにある発毛組織へアプローチできますが、痛みが出やすいのが特徴です。またYAGレーザーは、肌表面の色が脱毛効果に影響しづらい点がメリットです。
したがって、YAGレーザーは男性のヒゲや、男女を問わず眉毛など、全身の中で太く濃い毛の脱毛に向いています。日焼け肌の方や、肌の色がもともと濃い方、肌に色素沈着している方にも効果を届けられるでしょう。肌の色が濃い場合、ダイオードレーザーよりもYAGレーザーの方がさらに効率的に脱毛できるため、自分の肌色を見て機械を決めるのも良いでしょう。
医療脱毛の機械の違い【照射方法】
医療脱毛で使われる機械は、照射方法によっても違いが出ます。現在使われているのは、熱破壊式か蓄熱式の2つです。それぞれについて解説します。
熱破壊式
熱破壊式は、レーザーで毛母細胞や毛乳頭を破壊することで、毛の生育力を抑制するタイプの脱毛機器です。
毛母細胞とは、いわゆる毛根にある細胞です。毛母細胞が細胞分裂を起こすことで、毛が生える仕組みとなっています。また毛乳頭は毛母細胞に栄養を届ける役割を持っており、いずれも毛が生えるために不可欠な役割を果たす組織です。母細胞や毛乳頭は肌の中で比較的深いところに位置しますが、これらを高エネルギーの熱で破壊するのが、熱破壊式という脱毛機器です。
熱破壊式脱毛器は出力が高く、肌の深部まで影響を与えることができます。熱量も大きいため、毛母細胞や毛乳頭を照射のターゲットとして細胞を破壊し、毛そのものを作ることができないようにするのが特徴です。VIOなど、肌の深部から生える太い毛に効果を発揮しますが、その分痛みが強く出る傾向もあります。
蓄熱式
蓄熱式は、肌の中のバルジ領域といわれる部位を破壊することで、発毛を抑制するタイプの脱毛機器です。
バルジ領域とは、毛母細胞や毛乳頭よりも肌の浅い部分に位置する組織です。近年になって、バルジ領域は、毛母細胞に対して発毛を促す指示を出していることがわかりました。
蓄熱式脱毛器は熱破壊式に比べて熱量が低く、その影響は肌の浅いところにとどまります。だからこそ、浅い位置にあるバルジ領域にしっかりとアプローチできるのが特長です。
低い出力で浅い位置にあるバルジ領域を照射のターゲットとしているため、蓄熱式の脱毛器には、熱破壊式のような即効性がありません。脱毛の効果を実感するまでには、1カ月ほどかかるのが一般的です。一方、熱破壊式に比べて細い毛や色の薄い毛に脱毛効果を発揮しやすいため、うぶ毛が気になる場合は蓄熱式の機械があるクリニックを選ぶと良いでしょう。
医療脱毛で使われている機械【比較表】
医療脱毛で使われている機械はたくさんあります。一つひとつ詳しく解説する前に、それぞれのタイプや性能を一覧表で比較してみましょう。
ここでは、それぞれの機械におけるレーザーの種類と照射方式、特長を簡単にまとめているので、まず目を通してみてください。
脱毛器の名称 | レーザーの種類 | 照射方式 | 特長 |
クラリティツイン |
YAGレーザー アレキサンドライトレーザー |
熱破壊式 |
冷却ガス機能がついているためジェル塗布が不要 熱破壊式でも痛みが少ない |
クリスタルプロ | ダイオードレーザー | 熱破壊式と蓄熱式との切り替え可能 | 幅広い毛質や肌質に対応可能 |
ジェントルマックスプロ |
YAGレーザー アレキサンドライトレーザー |
熱破壊式 | レーザー2種類を併用する冷却ガス機能がついているためジェル塗布が不要 |
ジェントルマックスプロプラス |
YAGレーザー アレキサンドライトレーザー |
熱破壊式 |
レーザー2種類の切り替えが可能 冷却ガス機能がついているためジェル塗布が不要 パワーとスピードがアップ |
ジェントルヤグ | YAGレーザー | 熱破壊式 |
太い毛に効果的 日焼け肌や色の濃い肌にも対応可能 |
ジェントルヤグプロ | YAGレーザー | 熱破壊式 |
太い毛に効果的 日焼け肌や色の濃い肌にも対応可能 |
ジェントルレーズ | アレキサンドライトレーザー | 熱破壊式 | 冷却ガス機能がついているためジェル塗布が不要 |
ジェントルレーズプロ | アレキサンドライトレーザー | 熱破壊式 |
広範囲を一度に照射できるため施術が早い 冷却ガス機能がついているためジェル塗布が不要 |
スプレンダーX |
YAGレーザー アレキサンドライトレーザー |
熱破壊式 | レーザー2種類を併用する冷却装置を2種類搭載しているためジェル塗布が不要 |
ソプラノアイスプラチナム |
YAGレーザー アレキサンドライトレーザー ダイオードレーザー |
蓄熱式 |
冷却装置搭載で痛みが少ない レーザー3種類を同時に併用する |
ソプラノチタニウム |
YAGレーザー アレキサンドライトレーザー ダイオードレーザー |
蓄熱式 |
照射スピードが速い レーザー3種類を同時に併用する |
ベクタス | ダイオードレーザー | 熱破壊式 |
照射範囲が広く短時間で施術が可能 冷却装置搭載でジェル不要 |
メディオスターNeXT PRO | ダイオードレーザー | 蓄熱式 | 日焼け肌や色の濃い肌でも少ない痛みで施術可能 |
メディオスターモノリス | ダイオードレーザー | 熱破壊式と蓄熱式の切り替え可能 | 照射スピードが早く短時間で施術が可能 |
ライトシェアデュエット | ダイオードレーザー | 熱破壊式 | 広範囲でも狭い範囲でもアタッチメントで脱毛できる |
ラシャ | ダイオードレーザー | 熱破壊式と蓄熱式の切り替え可能 | 冷却機能付きで痛みを抑えられる |
ラシャ・トリニティ |
YAGレーザー アレキサンドライトレーザー ダイオードレーザー |
蓄熱式 | レーザー3種類を同時に併用する |
それでは、それぞれの機械について詳しく見てみましょう。
クラリティツイン
クラリティツインは、熱破壊式の脱毛器です。照射できるレーザーの種類は、YAGレーザーとアレキサンドライトレーザーの2種類で、太く濃い毛にも、細く薄い毛にも対応ができます。
熱破壊式は出力が高いため痛みが出やすい、と考えている方は多いのですが、クラリティツインにはエアークーリングシステムが搭載されており、施術をしながら冷却ガスで施術部位を冷却できます。そのため比較的、痛みが出にくいのがメリットとなっています。さらには照射サイズが9種類に分かれており、デリケートな部位には狭い範囲で照射を行うことで、痛みを軽減できます。
クラリティツインは米国FDA、ヨーロッパのCEマーク、韓国のKFDAの認可を取得しており、信頼性の高いレーザーです。
長期減毛・皮膚良性色素性疾患の治療での日本での認可は取得していません。
クリスタルプロ
クリスタルプロは、熱破壊式と蓄熱式、双方の機能を搭載した脱毛器です。レーザーの種類はオールマイティーな肌質や毛質に対応できるダイオードレーザーを採用しているため、照射方法を選択すれば部位を問わず脱毛効果を発揮できます。
肌質や毛質を問わないのがクリスタルプロ最大の長所ですが、クリスタルプロには冷却装置も搭載されており、照射による痛みが出にくいのもメリットです。
一方、デメリットとしてはオールマイティータイプのダイオードレーザーを採用しているため、男性の濃いヒゲなど太い毛になると、効果が実感できるまでに時間がかかる可能性があります。脱毛の初心者向きのレーザーといえます。
照射口が小さいので、身体の広い面の照射には向いていません。全身脱毛だとかなり時間がかかってしまいます。
ジェントルマックスプロ
ジェントルマックスプロは、後出のジェントルレーズプロの上位機種にあたります。ジェントルレーズプロがアレキサンドライトレーザーを使っているのに対して、ジェントルマックスプロではアレキサンドライトレーザーとYAGレーザーをどちらも照射できる仕組みです。照射方式は熱破壊式ですが、レーザーの種類が増えたことで、太い毛・濃い毛はもちろん、細い毛や色の薄い毛にも対応できます。
冷却ガスによって照射部位を冷やせるため、ジェルの塗布や除去が必要ありません。その分施術時間が短くなるのがメリットです。
【最新】ジェントルマックスプロプラス
ジェントルマックスプロプラスは、前出のジェントルマックスプロの後継機種にあたります。照射方式は熱破壊式で、アレキサンドライトレーザーとYAGレーザーの2種類を搭載しており、対応できる肌質や毛質が幅広い点ではジェントルマックスプロと変わりはありません。しかし照射口サイズ(照射径)が大きくなったことにより、出力エネルギーが30%上昇しており、さらには周波数も引き上げとなっているため、脱毛効果をさらに実感しやすいでしょう。
照射口サイズ(照射径)が大きくなったので、少ない照射で広範囲の脱毛が可能なのに加え、今までは1秒間に2回レーザーが出ていましたが、3回に進化。短い施術時間で効果の高い脱毛ができるのがメリットです。冷却ガス噴射により、照射時の痛みも軽減できます。ジェルが不要なので、ひやっとした不快感がありません。
ジェントルヤグ
ジェントルヤグは、熱破壊式のレーザー脱毛器です。波長の長いYAGレーザーで、太く濃い毛に対して効果的なアプローチができる機械として知られています。
ジェントルヤグの特徴の一つに、細かい照射があります。例えばデザイン脱毛をしたいときなどは細かなコントロールが必要ですが、ジェントルヤグでは18mmのハンドピースで繊細なデザインも実現可能です。
照射部位は冷却ガスで熱や痛みを抑えますが、波長が長く深部まで届くジェントルヤグでは他の脱毛器に比べて痛みが強いと感じる方もいるようです。心配なときは各クリニックで痛みを抑える工夫も行われているため、相談してみると良いでしょう。
ジェントルヤグプロ
ジェントルヤグプロは、前出のジェントルヤグの後継機種にあたります。照射方式は熱破壊式、レーザーの波長はYAGレーザーで、ジェントルヤグと変わりません。
ジェントルヤグとジェントルヤグプロで大きく違うのが、照射スポットのサイズです。ジェントルヤグのハンドピースは18mmですが、ジェントルヤグプロではオプション選択により24mmのハンドピースに付け替えが可能で、この場合は広範囲を短時間で照射できます。
ジェントルヤグプロは強力なレーザーで太く濃い毛にアプローチできるため、ジェントルヤグと同じく痛みが強めに出る場合があります。また、うぶ毛や薄い毛に対しては効果が出にくいのもデメリットです。
ジェントルレーズ
ジェントルレーズは、熱破壊式のレーザー脱毛器です。レーザーの種類はアレキサンドライトレーザーで、濃い毛や太い毛に対して効果が期待できるのが特長です。
照射部位の冷却には、冷却ガスを使っています。照射に合わせてガスが噴出し冷やせる構造になっているため、冷却ジェルを塗布・除去する必要がありません。その分、施術時間が時短でき、ベタベタする感触がないのもメリットです。
デメリットとしては、照射方式が濃く太い毛に向いているため、うぶ毛のような細く色の薄い毛には効果が薄いことが挙げられます。
ジェントルレーズプロ
ジェントルレーズプロは、前出のジェントルレーズの上位機種です。照射方法はジェントルレーズと同じく熱破壊式で、レーザーのタイプもアレキサンドライトレーザーが使われています。
ジェントルレーズに比べて、ジェントルレーズプロではレーザーの照射範囲を調整できるように工夫されています。広範囲を一度に照射できるため、ジェントルレーズの長所を保ったまま、さらに施術時間を短縮できるのがメリットです。また、ジェントルレーズと同じく、ヒゲやVIOなどの濃く太い毛に対してしっかりと効果を発揮するでしょう。
反対に、細い毛や色素の薄い毛に効果が期待できないのも、ジェントルレーズと同じです。
スプレンダーX
スプレンダーXは熱破壊式の脱毛器です。レーザーはアレキサンドライトレーザーとYAGレーザーをどちらも搭載しています。さらに2種類のレーザーを切り替えることなく同時照射できるため、肌の同じ場所に生えている太い毛にもうぶ毛にも同時に対処できるのがメリットです。
同じ機械でさまざまな部位を脱毛できるため、全身脱毛に向いています。熱破壊式は肌の深部へレーザーを照射することから痛みが出やすいとされていますが、スプレンダーXでは2種類の冷却装置を搭載しているため痛みを感じにくいのもメリットです。冷却用のジェルを塗布する必要がなく、施術時間もその分短縮できるでしょう。
デメリットとしては、それぞれの波長の限界出力は出せないということが挙げられます。同時照射では出力をそれぞれの波長に割り振るために、同時照射では脱毛が出来ない毛が存在することになります。
また、複数波長を同時に照射をした場合の減毛率が上がったという報告はありません。
ソプラノアイスプラチナム
ソプラノアイスプラチナムは、蓄熱式のレーザー脱毛器です。レーザーはYAGレーザー、アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザーの3種類を同時に照射できるため、対応範囲が広いことが大きなメリットといえます。
うぶ毛のような細く薄い毛でも、VIOのような太く濃い毛でも、3種類のレーザーのうちいずれかがとらえて脱毛が可能です。また、ソプラノアイスプラチナムには冷却装置が搭載されているため、施術時に冷やしながら脱毛を実施できます。ジェル塗布・除去の必要がないため、その分の時間が短縮できます。
ただし、ソプラノアイスプラチナムは米国FDA認可の機器ですが、日本国内では医薬品医療機器等法で未承認の治療です。また、蓄熱式のレーザー脱毛器なので、脱毛が完了するまでに時間がかかります。 個人差はありますが、毛が抜けるまでに約1〜3週間はかかるでしょう。
ソプラノチタニウム
ソプラノチタニウムは、上述のソプラノアイスプラチナムの上位機種にあたる、蓄熱式のレーザー脱毛器です。レーザーの種類はYAGレーザー、アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザーの3種類で、同時併用によって細い毛から濃い毛まで、どのような毛にも脱毛効果が出るよう工夫されています。
大きなメリットは照射時間の短さです。全身脱毛に使ってもわずか60分で照射が終了するという、高い脱毛効率を誇ります。したがって、最短で施術を受けたい方におすすめです。
デメリットとしては、それぞれの波長の限界出力は出せないということが挙げられます。同時照射では出力をそれぞれの波長に割り振るために、同時照射では脱毛が出来ない毛が存在することになります。
また、複数波長を同時に照射をした場合の減毛率が上がったという報告はありません。
蓄熱式の機械であるため効果が出るのが遅く感じられるかもしれません。
ベクタス
ベクタスは、米国FDAの認可を取得している熱破壊式の脱毛器です。高出力のダイオードレーザーを搭載しており、さらには出力調整機能がついているのが特徴です。
日焼け肌の方や、肌の色が濃い方には向かないのがダイオードレーザーの通説ですが、ベクタスは出力を調整することで、さまざまなタイプの方に使うことができます。出力を落とすとその分、脱毛効果も緩やかなものとなります。深い所に毛根がある太くて濃い毛に対しては効果が劣るといえるでしょう。
色素沈着のある部分でも一つの機械で対応できる点は便利でしょう。
またベクタスは照射範囲が広く、ジェル冷却も必要ないため、短時間での施術が可能です。
メディオスターNeXT PRO
メディオスターNeXT PROは、蓄熱式の脱毛器です。レーザータイプはダイオードレーザーで、幅広いタイプの肌質や毛質に対応していますが、特に熱破壊式の脱毛器では対応できない日焼け肌や、色の濃い肌での脱毛に適しています。また、メディオスターNeXT PROは、厚生労働省やアメリカFDAの認可を受けているのが特徴です。
個人差はありますが痛みが少なく肌に優しいため、VIO脱毛におすすめといわれることもあります。ただし出力は熱破壊式よりも弱く、効果が出るのは比較的ゆっくりです。
メディオスターモノリス
メディオスターモノリスは、前出のメディオスターNeXT PROの後継機種にあたります。照射方式は熱破壊式と蓄熱式の切り替えができるため、肌質や毛質に合わせて方式を選択できるのがメリットです。また、メディオスターNeXT PROと同じく、厚生労働省から認可を受けています。
メディオスターモノリスの大きな特徴として、施術の速さがあります。照射スピードが速くなり、施術時間全体を短縮できるとして、忙しい方に人気です。
レーザーの種類はダイオードレーザーで、痛みが出にくいのはメディオスターNeXT PROと変わりません。しかし、熱破壊式を選択できるようになったことでVIOやヒゲの脱毛にもより大きな効果を発揮できるでしょう。
しかしダイオードレーザーの波長は、平均的な太さの体毛の毛根がある深さに届くくらいといわれています。そのため、深い所に毛根がある太くて濃い毛に対しては効果が劣るといえるでしょう。
なお、太くて濃い毛(剛毛)に対して効果があるのは、ヤグレーザー、アレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザーの順番とされています。
ライトシェアデュエット
ライトシェアデュエットは、ダイオードレーザーを使った熱破壊式の脱毛器です。痛みを抑えながら、細かい毛や色の薄い毛を脱毛したい方に向いています。
脱毛の施術は、できるだけ短時間で済ませたい方がほとんどだと思いますが、ライトシェアデュエットは、まさにそのような方に向いています。施術者は照射口の大きなハンドピースと、小さなハンドピースを選んで使えるため、背中や太ももなどの大きなパーツは手早く、凹凸の多いデリケートなパーツは丁寧に、照射を進めていくことができます。
アメリカではFDAの認定を受けている脱毛機器です。
ラシャ
ラシャは、蓄熱式と熱破壊式どちらの照射方式も利用できる、切り替え式の脱毛器です。すでに解説したように、照射方式には種類によって特徴がありますが、ラシャは照射方式を切り替えられるため、肌の状態や毛質に対して適した方法で照射が可能です。
レーザーの種類はダイオードレーザーのみで、どのタイプの毛にも対応しやすい機械といえるでしょう。その分どれかに特化しているとはいえませんが、オールマイティーに使え、全身脱毛にも利用できます。照射時、-15度まで照射面を冷却することで、熱さによる痛みを抑えられるのもメリットです。
しかしながら日本国内での薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認機です。同一の成分・性能を有する、他の国内承認医薬品等がないので、重大な副作用などが明らかになっていない場合があります。
ラシャ・トリニティ
前出のラシャの上位機種が、ラシャ・トリニティです。大きく違うのはYAGレーザー・アレキサンドライトレーザー・ダイオードレーザーの3種類を同時照射できることで、波長の違う3種類を使った脱毛効果が期待できます。
これにより、日焼け肌や色の濃い肌、うぶ毛だけでなく色素の薄い毛に対する脱毛効果が期待できます。肌質や毛質を問わずに脱毛できることから、自分に合わないかもしれないという心配は比較的少なくなるでしょう。
しかしながら、3つの波長を同時に使うことで脱毛効果が高くなる、というエビデンスはありません。
医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医療機器であることがデメリットといわれてはいますが、各所ですでに利用され、実績を持つ脱毛機器です。
まとめ
医療脱毛では、機械によって得意な脱毛とそうでない脱毛が分かれます。「どの部位をどのように脱毛したいのか」という自分の希望をかなえる上で、機械選びは重要なポイントといえるでしょう。使用する機械はクリニックによって異なるので、どのタイプのレーザーが照射できるのか、照射方法はどのような形式か、事前に確認することをおすすめします。
KANNO'A.clinicは、医療脱毛を提供しているクリニックです。施術には、アレキサンドライトレーザーとYAGレーザーをどちらも照射できる「ジェントルマックスプロプラス」を用いるため、個人差はありますが痛みや負担が比較的少なく、短時間での施術が可能です。
初めての方や男性の方でも気軽に通っていただけるので、これから医療脱毛を受けたいとお考えの方はぜひお気軽にお問い合わせください。カウンセリングはホームページからも予約可能です。
美容医療において大事なことは患者様にご満足頂き、皆様の生活の質を向上させることは勿論のこと、安全に医療を提供することだと思います。
今まで培ってきた形成外科医としての専門知識と技術を生かし、皆様に安心して受診して頂けるクリニックを目指しております。
まずはお気軽にご来院下さい。
皆様のご来院を心よりお待ちしております。
◆資格・所属学会
日本形成外科学会 専門医/日本美容皮膚科学会 正会員/日本創傷外科学会 正会員/日本形成外科手術手技学会 正会員/日本医学脱毛学会(医師会員)/歯科医師免許