医療脱毛は何歳からできる? メリット・デメリットや押さえておきたいポイントを紹介- 医療脱毛ならカノアクリニック
おしゃれに関心を持つようになると同時に気になるようになるのがムダ毛です。早ければ小学生頃からムダ毛にコンプレックスを感じるお子さまもおり、未成年でも脱毛に興味を持つ方は増えてきています。クリニックで受けられる医療脱毛は、何歳から施術を受けられるのでしょうか。
本記事では医療脱毛が受けられる年齢や、未成年でも医療脱毛の効果が得られるか判断する基準、未成年で医療脱毛を受けるメリット・デメリットなどをご紹介します。ムダ毛に悩むのに年齢は関係ありませんが、未成年で脱毛を受けるならデメリットも把握しておくことが大切です。脱毛に興味を持っている未成年の方や、ムダ毛に悩むお子さまをお持ちの保護者の方は、本記事を参考にして脱毛を検討してみてください。
目次
- 医療脱毛は何歳から受けられる?
- そもそも成長とともにムダ毛が増えてくるのはなぜ?
- 未成年でも医療脱毛を受けて効果が得られるのか判断するには?
- 未成年で医療脱毛を受けるメリット
- 未成年で医療脱毛を受けるデメリット
- 未成年で医療脱毛を受ける際のポイント
- まとめ
医療脱毛は何歳から受けられる?
基本的に医療脱毛が受けられる年齢には決まりがありません。小学生や中学生でも、希望すれば脱毛の施術は受けられます。ただしクリニックによって脱毛が受けられる年齢を制限しているケースもあるため、脱毛を希望する場合はクリニックへの確認が必要です。
年齢制限のない脱毛ですが、一般的にはホルモンバランスが安定してきた頃が施術を受ける理想のタイミングとされています。理由は後述しますが、成長による体の変化を考えて脱毛を始めるタイミングを決めるのがおすすめです。
そもそも成長とともにムダ毛が増えてくるのはなぜ?
そもそもどうして成長とともにムダ毛が増えてくるのでしょうか。成長するにつれてムダ毛が増えたり濃くなったりする理由をご紹介します。
ホルモンの分泌が活発になるから
成長とともにムダ毛が増えてくるのは、ホルモンの分泌が活発になることが一つの理由です。
成長に伴って、女性ホルモンのエストロゲン・プロゲステロン、男性ホルモンのアンドロゲン(テストステロン)の分泌が活発になります。これらは、毛が生え変わるサイクルである毛周期に影響を与える性ホルモンです。
毛周期は成長期(前期・後期)・退行期・休止期の4段階がありますが、エストロゲン・プロゲステロンが活発に分泌されるようになると、毛周期のうち成長期が長くなるため、ムダ毛が増えます。またアンドロゲン(テストステロン)の分泌が活発になると髪の毛周期の成長期は短くなりますが、体毛の成長期は長くなるので、ムダ毛が増えるようになります。
メラニンの量が増えてくるから
メラニンの量が増えてくることも、成長とともにムダ毛が増える理由の一つです。
毛の濃さには、毛に含まれるメラニンの量が関わっています。思春期より前で、性ホルモンの分泌がまだそれほど活発ではない時期は、毛の成長期が短く、毛に含まれるメラニン量もそれほど多くありません。そのため、体毛は産毛のように細く薄い毛が多いです。しかし性ホルモンの分泌が活発になって毛の成長期が延びると、毛が長く成長するようになる上、毛に含まれるメラニンの量が増えて毛が濃くなってくるので、ムダ毛が増えたように感じます。
医療脱毛は毛に含まれるメラニンに反応させて脱毛を行う仕組みのため、メラニンの量が増えて濃い毛が生えると、より脱毛効果を感じやすくなります。
未成年でも医療脱毛を受けて効果が得られるのか判断するには?
ご紹介した通り、基本的には年齢に関係なく医療脱毛が受けられますが、成長段階では施術を受けても思うような効果が感じられない可能性もあります。未成年でも医療脱毛の効果が得られるかどうか判断するための2つの基準を把握しておきましょう。
アンダーヘアが十分に成長しているか
アンダーヘアが十分に成長しているかどうかは、脱毛を受けて効果が得られるのかを判断する基準の一つです。
アンダーヘアは女児の場合で11〜12歳頃、男児の場合で13〜14歳頃から生え始めます。その後、性ホルモンの分泌が活発になるに従ってアンダーヘアの毛が濃く太くなり、十分に成長した頃には成人と変わらない毛量になります。
ホルモンバランスが安定して十分にアンダーヘアが成長したかどうかを確かめるには、以下のTanner分類を参考にしてみてください(※)。
1度 | アンダーヘアなし |
2度 | 長く、やや黒さがある産毛に似た真っ直ぐもしくはややカールしたアンダーヘアが生える |
3度 | 毛の黒さや硬さが増し、カールしたアンダーヘアがまばらに恥骨結合部周辺に広がる |
4度 | 成人同様に量・濃さともに増し硬くカールしたアンダーヘアが生えるが、大腿中央部には生えていない |
5度 | 大腿部までアンダーヘアの生える範囲が広がり、逆三角形になる |
一般的に脱毛で十分な効果を得るには、Tanner分類の5度が理想とされています。ただしクリニックによって脱毛を推奨する度合いは異なるので、カウンセリング時に確認してみると良いでしょう。
※参考:公益社団法人 日本産婦人科医会.「思春期とは」. https://www.jaog.or.jp/note/%E6%80%9D%E6%98%A5%E6%9C%9F%E3%81%A8%E3%81%AF/ ,(2024-04-08).
生理周期が安定しているか
女児・女性の場合、生理周期が安定しているかどうかも、脱毛で効果を得られるかを判断する基準です。
個人差はありますが、生理が始まるのは平均で12歳前後とされています。ただし生理が始まっても最初の数年はまだホルモンバランスが安定していないため、生理周期も乱れがちです。生理周期が安定して、一定の間隔で生理が来るようになると、ホルモンバランスが安定してきたとみなされるので、十分な脱毛効果が期待できるようになるでしょう。正常な生理周期は25〜38日とされています。
※参考:公益社団法人 日本産婦人科医会.「正常な生理(月経)の目安を教えてください!」.https://www.jaog.or.jp/qa/youth/qashishunki5/ ,(2024-04-08).
未成年で医療脱毛を受けるメリット
ムダ毛の多さや濃さに悩んでいる未成年の方の中には「とにかく早く脱毛をしたい」という方もいるでしょう。未成年で医療脱毛を受けると、どのようなメリットが得られるのでしょうか。4つのメリットをご紹介します。
コンプレックスやストレスから解放される
未成年で医療脱毛を受ける大きなメリットの一つが、コンプレックスやストレスから解放されることです。
多感な思春期前後の頃は、大人以上にムダ毛の多さや太さにコンプレックスやストレスを抱えてしまう方も少なくありません。周りの友だちと比べてしまい、「どうして自分だけこんなにムダ毛が生えているんだろう」と、肌を露出するファッションを避けてしまう方もいます。また「ムダ毛が多くて恥ずかしい」と、性格が後ろ向きになってしまう方も少なくありません。
医療脱毛をすればこういったコンプレックスやストレスから解放されるため、より自信を持てるようにもなるでしょう。
ムダ毛処理による肌トラブルが解消する
ムダ毛処理による肌トラブルが解消されることも、未成年で医療脱毛を受けるメリットの一つです。
ムダ毛を気にしている場合、カミソリや除毛クリームなどで自己処理をする方も少なくありません。しかし自己処理は頻繁に肌にダメージを与えてしまうことになるため、肌が乾燥しやすくなり、肌本来が持っているバリア機能も低下してしまいます。その結果、ニキビなどの肌荒れやかゆみ、かぶれなどの肌トラブルに悩まされるケースも多いです。自己処理による肌トラブルは大人にも起きるものですが、子どもの肌は大人よりも敏感なので、負担がかかりやすく肌トラブルも起きやすい傾向にあります。
医療脱毛を受ければ自己処理の必要がなくなったり頻度を落としたりできるので、肌の負担が軽減され、肌トラブルの解消を目指せるでしょう。
ムダ毛処理の時間を節約できる
ムダ毛処理にかかっている時間を節約できることも、医療脱毛のメリットです。
自己処理をしてもムダ毛はすぐ生えてくるため、定期的にムダ毛処理をしなくてはなりません。腕や脚だけでも定期的に処理するには時間がかかりますし、保湿ケアにも時間がかかります。ムダ毛処理にかかる時間が面倒に感じている方や、ムダ毛処理にかけている時間を勉強や趣味などに使いたい方は、医療脱毛を受ければ時間を節約できるでしょう。
未成年でも学校やアルバイト、塾や習い事などで忙しいと、自由に使える時間には限りがあります。自己処理にかかる時間をなくすことで、より有意義な時間を過ごせるようになるはずです。
長い目で見ればお金の節約になる
長い目で見ると、未成年のうちに医療脱毛を受けることはお金の節約につながります。
医療脱毛に興味を持っている未成年の方や保護者の方の中には、医療脱毛の料金がネックになっている方もいるかもしれません。確かに安価とはいえませんが、自己処理を続けるにもお金はかかります。カミソリや電気シェーバーの刃、シェービングクリーム、除毛クリームなどは消耗品なので、ムダ毛が生え続ける限り買い替えが必要です。
また自己処理のし過ぎや間違った自己処理によって肌トラブルが起きれば、治療やスキンケアのためにも出費が発生します。脱毛をしない限りムダ毛にかかる出費は何十年も続くため、未成年などの早い段階で脱毛をすると、長期的に見てかなりのお金を節約できるでしょう。
医療脱毛よりリーズナブルに脱毛できるエステの光脱毛という選択肢もありますが、光脱毛は永久脱毛ではありません。長く通い続ける必要があり、結果として医療脱毛よりもお金がかかってしまうケースも多いです。
未成年で医療脱毛を受けるデメリット
未成年で医療脱毛を受けると多くのメリットがありますが、デメリットも存在しています。脱毛を始めて後悔しないために、未成年で医療脱毛を受ける3つのデメリットも把握しておきましょう。
成長過程で新たな毛が生える可能性がある
未成年で医療脱毛を受けるデメリットの一つは、成長過程で新たな毛が生える可能性があることです。
医療脱毛は医療レーザーを毛に含まれるメラニンに反応させて発毛組織を破壊し、毛が生えないようにする仕組みになっています。一度破壊された発毛組織が再生することはありませんが、未成年の場合、成長過程で別の毛穴から新たな毛が生えてくるかもしれません。医療脱毛は今生えている毛にしか効果を発揮しないため、新しく毛が生えてきた場合は再度施術を受ける必要があります。
また医療脱毛はメラニンが多い濃く太い毛には反応しますが、メラニンが少ない薄く細い産毛のような毛には思うような効果が得られません。まだホルモンバランスが安定しておらず、毛に含まれるメラニンの量が少ない時期に施術を受けると、脱毛しきれなかった薄く細い毛が成長過程で濃く太くなってしまい、再度毛が生えてきたように感じる可能性が高いです。
こういったデメリットがあるため、脱毛を始められる年齢には基本的に制限がありませんが、ホルモンバランスが安定した頃に脱毛を始めることが推奨されています。
大人に比べて痛みを感じやすい
未成年で医療脱毛を受けると、大人に比べて痛みを感じやすい傾向にあります。
使用する脱毛機や出力、脱毛する部位によっても痛みの程度は異なりますが、医療脱毛はレーザーを照射した際に熱が発生するため、ある程度の痛みが生じます。前述した通り未成年の肌は大人に比べて敏感なので、大人よりも痛みを感じてしまうかもしれません。また脱毛が初めての美容医療になる方が多いでしょうから、施術に慣れていないことで痛みにびっくりしてしまう恐れもあります。
医療脱毛は1度で脱毛が完了するものではなく、自己処理がいらないレベルや楽になるレベルになるまでには何度か施術を受けなければなりません。痛みに耐えられそうかしっかり検討する必要があるでしょう。
日焼け対策を徹底する必要がある
未成年に限ったことではありませんが、医療脱毛を受ける際は日焼け対策を徹底しなければなりません。
使用する脱毛機にもよりますが、医療脱毛は日焼けをしてしまうと施術が受けられないことがあります。日焼けをすると施術を受けられないのは、発毛組織を破壊する医療レーザーが、メラニンに反応する仕組みだからです。日焼けをして肌にメラニンが生成された状態で施術を受けると、痛みが強くなったり肌トラブルが起きやすくなったり、やけどをしてしまったりするリスクが高くなります。施術ができないレベルまで日焼けをするとしばらくは施術が受けられないため、毛周期に合わせた脱毛ができず、スムーズな脱毛完了が目指せないでしょう。
未成年の場合、体育や部活など外で過ごす機会も多くなりがちなので、毎日の日焼け対策を徹底するのが大変になるかもしれません。
未成年で医療脱毛を受ける際のポイント
メリット・デメリットを踏まえて未成年でも医療脱毛を受ける場合、いくつか把握しておきたいポイントがあります。5つのポイントをご紹介するので、施術を受ける場合は理解しておきましょう。
保護者の同意を得られるか確認する
未成年で医療脱毛を受ける場合は、保護者の同意を得られるかを確認しましょう。
ほとんどのクリニックでは、未成年が医療脱毛を受ける場合、保護者の同意が必要です。契約の際は同意書が必要になるので、施術を希望する場合は、クリニックに確認して所定の同意書を用意しておきましょう。また契約の際に保護者の同伴が必要なクリニックもあります。未成年のみでの来院による契約を認めているクリニックもありますが、その場合は保護者への電話確認が行われることもあるため、事前に伝えておきましょう。
脱毛による肌トラブルについて知っておく
脱毛による肌トラブルについて、しっかり理解しておくことも大切です。
脱毛の施術を受けると、以下のような肌トラブルが起こる可能性があります。
赤み ヒリつき |
レーザー照射の際の熱ダメージによって起こる |
毛嚢炎 | 毛穴から入り込んだ細菌が引き起こす毛穴の奥で起こる炎症 |
やけど | レーザー照射の際の熱ダメージによって起こる |
色素沈着 | 脱毛後の敏感になった肌に摩擦を加えたり紫外線を浴びたりすることで起こる |
硬毛化 | 脱毛をすることで毛が太く濃くなる現象 |
増毛化 | 脱毛をすることで毛が増えてしまう現象 |
大人よりも肌が敏感な未成年の場合、肌トラブルが起きるリスクも高くなるため、どのような肌トラブルが起きる可能性があるかしっかり把握しておくことが大切です。カウンセリングでも説明があるはずですが、分からないことがあれば施術を受ける前にしっかり確認しておきましょう。
保湿を習慣化する
医療脱毛をする場合は、保湿を習慣化しましょう。
医療脱毛を受けると、肌は一時的に乾燥状態になります。敏感な未成年の肌は大人よりも乾燥してしまいやすいため、肌トラブルのリスクを軽減するために日頃から保湿を徹底し、習慣化しておくことが大切です。
また保湿を習慣化して肌のコンディションを整えておけば、施術時の痛みの軽減にもつながります。
痛みに配慮してもらえるクリニックを選ぶ
脱毛するクリニックを選ぶ際は、痛みに配慮してもらえるクリニックを選びましょう。
脱毛機にはさまざまな種類があり、レーザー照射直前の冷却機能など痛みを軽減できる機能を搭載しているものもあります。クリニック選びをする際は、どのような機能を搭載している脱毛機を導入しているかを調べてみましょう。
また施術前に冷却を行うなど、クリニックで行ってくれる痛みを軽減する工夫もあります。カウンセリングの際に、痛みに対してどのような配慮を行っているか確認してみてください。
麻酔を使えるか確認する
麻酔が使用できるかどうかも確認しておくことをおすすめします。
医療機関のみで行われる医療脱毛は、麻酔を使用しての脱毛が可能です。ただし中には麻酔を用意していないクリニックもあるので、カウンセリングで確認しておくことをおすすめします。麻酔が用意されているクリニックであれば、より安心して施術を受けられるでしょう。脱毛の際に使用される麻酔は、麻酔クリームや笑気麻酔が一般的です。
まとめ
本記事では脱毛に興味を持っている未成年の方や、ムダ毛にお悩みのお子さまをお持ちの保護者の方のために、医療脱毛が受けられる年齢や未成年でも医療脱毛の効果が得られるか判断する基準、未成年で医療脱毛を受けるメリット・デメリットなどをご紹介しました。
医療脱毛は何歳からでも始められますが、しっかり脱毛効果を感じるためには、ホルモンバランスが安定した頃に始めるのがおすすめです。ご紹介した脱毛を受ける際のポイントをしっかり押さえ、カウンセリングで不安や疑問をクリアにしてから施術を受けるようにしましょう。
全身脱毛やパーツ別の脱毛を行っているKANNO'A.clinicでは、施術部に冷却ガスを噴射して痛みを軽減できる脱毛機「GentleMax Pro Plus」を全院で導入しています。また、麻酔クリームの使用も可能です。未成年の方は脱毛に適したタイミングかどうかご相談に乗ることも可能なので、まずはお気軽に無料カウンセリングにお申し込みください。
美容医療において大事なことは患者様にご満足頂き、皆様の生活の質を向上させることは勿論のこと、安全に医療を提供することだと思います。
今まで培ってきた形成外科医としての専門知識と技術を生かし、皆様に安心して受診して頂けるクリニックを目指しております。
まずはお気軽にご来院下さい。
皆様のご来院を心よりお待ちしております。
◆資格・所属学会
日本形成外科学会 専門医/日本美容皮膚科学会 正会員/日本創傷外科学会 正会員/日本形成外科手術手技学会 正会員/日本医学脱毛学会(医師会員)/歯科医師免許